マニュアル作りが続かない本当の理由と、話すだけでできる方法

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マニュアル作りが続かない本当の理由

「よし、今年こそ会社のマニュアルを作るぞ」

そう決意して、きれいなノートや分厚いファイルを買った経験はありませんか。そして、そのノートは今、どこにありますか。……はい、引き出しの奥ですね。大丈夫です、責めていません。むしろ、それが普通だという話を今日はします。

マニュアル作りが続かないのは、意志が弱いからでも、忙しいからでもありません。やり方そのものに、越えられない壁が3つあるからです。

壁その1:白い紙が、こわい

机に向かって、まっさらなページを開く。「さて、何から書こう……」。この瞬間に、勝負はほぼ終わっています。

頭の中の知識は、図書館の本のようにきれいに並んでいません。あっちに請求の話、こっちに機械のコツ、その隣に取引先の顔。散らばったものを、いきなり順番に書けと言われても無理なのです。作文が苦手だった人はもちろん、得意だった人でも、これは難しい。

白い紙は、書けない人を責めているように見えるから、こわい。だからみんな、そっとノートを閉じるのです。

壁その2:きれいに書こうとしてしまう

2つめの壁は、まじめな人ほどハマります。「マニュアルなんだから、ちゃんとした文章で書かなきゃ」という思い込みです。

頭の中では分かっているのに、文章にしようとすると手が止まる。「この言い方でいいのか」「誤字はないか」「順番はこれで合っているか」。1項目書くのに30分かかって、疲れて、やめる。

思い出してください。夏休みの絵日記も、「上手に描こう」と思った日から続かなくなりませんでしたか。完璧主義は、継続のいちばんの敵です。

壁その3:作っても、すぐ古くなる

がんばって完成させた人にも、最後の壁が待っています。会社は生きものなので、値段も、取引先も、やり方も変わります。半年後、あのマニュアルの何割かはもう「昔の話」です。

そして、直すのは作るのの倍おっくうです。「どうせまた変わるし」とほったらかしになり、いつしか誰も開かなくなる。ラジオ体操のカードと同じで、ハンコが途切れた日から、再開はぐっと難しくなるのです。

マニュアル作りを止める3つの壁(図解)
図1:3つの壁。どれかひとつでも当たると、マニュアル作りは止まります。

3つの壁を、まとめて回り道する方法

この3つの壁、正面から乗り越える必要はありません。ぜんぶ回り道できます。その回り道が、「書く」のをやめて「話す」ことです。

「会社のおまもり」は、AIとおしゃべりするだけでマニュアルができるサービスです。白い紙の代わりに、AIが「今日は何の話をしますか?」と聞いてくれます。

壁その1(何から書くか)は、AIが質問してくれるので消えます。聞かれたことに答えるだけなら、誰でもできます。

壁その2(きれいに書く)は、清書をAIが引き受けるので消えます。「えーっと、あれはたしか……」という話し言葉のままで大丈夫。誤字も順番も、気にしなくていい。

壁その3(古くなる)は、「変わったら、また一言話す」だけで消えます。「A社の締め日、20日に変わったよ」と言えば、AIが古い記述を探して書き直します。直す作業のおっくうさが、ほぼゼロになるのです。

書く工程はAIに任せるイラスト
図2:書く工程を全部AIに任せると、人間に残るのは「話す」だけになります。

「毎日」じゃなくていい、が続くコツ

最後に、いちばん大事なことを。このマニュアル作りには、ノルマがありません

毎日話さなくていいのです。思い出した日に、思い出したことを、ひとこと。3日空いても、1週間空いても、たまった記録は1文字も減りません。ラジオ体操カードと違って、ハンコが途切れても失格にならないのです。

「継続は力なり」と言いますが、正しくは「やめても再開できる仕組みが力なり」だと思います。話すだけなら、いつでも再開できます。お風呂上がりの5分、車で待っている5分、寝る前の5分。どこでもいい。

引き出しの奥のノートは、そのまま眠らせてあげましょう。あなたに必要だったのは、きれいなノートではなく、聞き上手な相手だったのです。

よくある質問

「何をやっても三日坊主の自分でも、大丈夫でしょうか」――大丈夫です。三日坊主が失敗に見えるのは、「毎日やる」を前提にしているからです。この仕組みには毎日の義務がありません。3日やって、10日休んで、また1日やる。それでも記録は前に進みます。三日坊主を100回やれば300日分。それでいいのです。

「話すのが下手で、まとまりのない話になってしまいます」――まとまりのない話こそ、AIの得意分野です。話があちこちに飛んでも、AIが話題ごとに仕分けて、それぞれ正しいページに清書します。むしろ、まとめようとせずに思いつくまま話すほうが、こぼれ落ちる情報が少なくなります。「えー」「あのー」も気にしないでください。

「昔、途中まで作ったマニュアルがあります。無駄になりますか」――なりません。むしろお宝です。その内容をAIに向かって読み上げる(または貼り付ける)だけで、当時の努力がそのまま今の説明書に生まれ変わります。眠っていたノートの供養にもなります。

「どのくらいの期間で形になりますか」――1日5分話すとして、1〜2週間で「困ったときにまず開く場所」として機能し始めます。1か月もすれば、会社の骨組み(連絡先・お金の流れ・毎月の仕事・注意点)はほぼ出そろうはずです。ゴールを目指すというより、話した分だけ毎日少しずつ完成していく感覚です。

この記事のまとめ

・マニュアルが続かないのは、意志の弱さではなく「白い紙・完璧主義・古くなる」の3つの壁のせい
・3つの壁は、乗り越えるのではなく「書くのをやめて話す」ことで回り道できる
・質問はAIがしてくれる。清書もAIがやる。人間に残る仕事は「話す」だけ
・毎日のノルマはなし。三日坊主を100回くり返せば、それは300日分の記録になる

挫折の記憶がある方ほど、この身軽さに驚くはずです。買ったきりのきれいなノートに、もう罪悪感を持たなくて大丈夫。今日から、書く代わりに話してください。それだけで、あなたの会社に説明書が生まれはじめます。

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この記事を書いた人

創業45年になる有限会社クリンシアの2代目代表。マットモップレンタル事業、ビルメンテナンス清掃事業、家庭用洗剤、次亜塩素酸水製造販売事業、ナノテックシステム導入支援事業、清掃用具関連販売事業、清掃業務に関するコンサルティング事業などをしています。 また飲食店事業としてテイクアウトカフェの運営も行っています。

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