何を話せばいいかわからない日の「お題リスト」

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何を話せばいいかわからない日の「お題リスト」

会社の記録づくりを始めた方から、こんな声をいただきます。

「最初の1週間は話すことがいっぱいあった。でも最近、マイクの前で『えーと、今日は何を話そう』と固まってしまう」

安心してください。それは順調な証拠です。すぐ思いつくことを話し終えたということですから。ここから先は、お題さえあれば、また話せます。今日は保存版・30日分のお題リストをお届けします。

迷ったら、つながりマップの「白いところ」

お題リストの前に、いちばん確実な方法をひとつ。アプリの「つながりマップ」を開いてください。あなたの記録が地図になっていて、枝が伸びていない場所=まだ話していないことが、ひと目でわかります。

白地図の白いところを塗る感覚で、いちばん寂しい枝の話をする。これが基本の型です。そのうえで、以下のお題リストを「今日の一枚」として使ってください。

【お金と取引】のお題(1〜8日目)

1. 毎月の請求のしめ日と、請求書を出すまでの流れ
2. いちばん大事な取引先と、その担当者。付き合いのコツ
3. 支払いの流れ。何を、いつ、どうやって払っているか
4. 値決めの考え方。見積もりで見ているポイント
5. 借入と返済の全体像(これは「家族向け」の部屋へ)
6. 保険の一覧。何のために、どこの保険に入っているか
7. 税理士さん・銀行の担当者。相談ごとの頼み方
8. 過去にあったお金のトラブルと、そこから決めたルール

【仕事のやり方】のお題(9〜16日目)

9. 朝、仕事を始めてから最初の1時間にやること
10. いちばんよくやる作業の手順。新人に教えるつもりで
11. 機械・道具・車の手入れと、調子が悪いときのサイン
12. 仕事の道具や材料は、どこから、どうやって仕入れるか
13. 「これだけはやるな」。過去の失敗から生まれた禁止事項
14. 繁忙期と閑散期。1年の仕事のリズム
15. 外注さん・応援を頼む相手と、頼み方
16. 品質チェック。納品前に何を確認しているか

【人とお客様】のお題(17〜24日目)

17. 従業員それぞれの得意なこと、任せていること
18. 給料・賞与の考え方(これは部屋を選んで)
19. クレームが来たときの対応の流れと、心構え
20. よくあるお客様からの質問と、その答え
21. 新しいお客様は、どこから来ているか(紹介? ネット?)
22. 断る仕事の基準。どんな仕事は受けないか
23. お世話になった人。恩義があって大事にしたい相手
24. 従業員を採るときに見ているポイント

【もしもと想い】のお題(25〜30日目)

25. もし自分が明日入院したら、まず誰に何を頼むか
26. 大事なものの、ありか。鍵・書類・データ(中身ではなく場所だけ)
27. 会社の創業のいきさつ。なぜこの仕事を始めたか
28. いちばんのピンチと、どう乗り越えたか
29. この会社を、将来どうしたいと思っているか
30. 家族へ。仕事について伝えておきたいこと

図解
図1:4分野×30日のお題。1日ひとつで、1か月後には会社の背骨が残ります。

お題の使い方、3つのコツ

コツ1:順番は無視していい。今日話しやすいものから選んでください。25番から始めても、13番だけ何日もかけても構いません。リストは義務表ではなく、メニュー表です。

コツ2:1日1個で十分。張り切って1日で10個やると、3日で燃え尽きます。1日1個、5分。30日で一周。これが長持ちする配分です。飛ばした日があっても、続きから再開すればいいだけです。

コツ3:話し始めたら、脱線は歓迎。お題はきっかけにすぎません。「請求の話」をしていて取引先の思い出話になったら、そのまま話してください。脱線した先にこそ、あなたしか知らない話が眠っています。仕分けはAIがやってくれるので、脱線のしっぱなしで大丈夫です。

イラスト
図2:お題はメニュー表。好きな順で、1日1個、脱線しながらどうぞ。

30日終わったら、どうする?

この30個を話し終えるころには、2つのことが起きています。

ひとつは、会社の取扱説明書の背骨が完成していること。お金、仕事、人、もしも。この4本柱が揃った記録は、もう立派な「会社のおまもり」です。

もうひとつは、お題がなくても話せる体になっていること。30日続けると、日々のできごとの中から「あ、これは残しておこう」が自然に見つかるようになります。そこから先は、できごと日記と、たまの棚卸しで、記録は勝手に育っていきます。

補助輪は30日で外れます。まずは今日、リストから1個。いちばん簡単そうなやつからどうぞ。

よくある質問

「1個のお題で、どのくらい話せばいいですか」――目安は2〜5分です。短くても構いません。「9番の朝の1時間ね。まず倉庫を開けて、車の点検して、その日の段取りをホワイトボードに書く。以上」。これで立派な1ページです。AIが「倉庫の鍵はどこにありますか?」など足りない部分を聞いてくれるので、会話しているうちに自然と厚みが出ます。

「同じお題を、前にも話した気がします」――大丈夫です。AIが以前の記録と照らして、「前はこう伺っています。変更しますか?」と確認してくれます。重複は自動で整理されるので、「これ話したっけ?」と悩む時間のほうがもったいない。迷ったら話す、が正解です。

「30個のうち、どうしても話したくないお題があります」――飛ばしてください。全部埋めることが目的ではありません。29個で十分立派な説明書です。話したくなかったお題も、半年後にふと話したくなることがあります。そのときが、そのお題の話しどきです。

この記事のまとめ

・ネタ切れは順調な証拠。お題さえあれば、また話せる
・迷ったら、つながりマップの「白いところ」がいちばん確実なお題
・4分野30個のお題を、好きな順で1日1個、脱線歓迎で
・30日で説明書の背骨が完成し、お題なしで話せる体になる

この記事は、ブックマークして「今日は何を話そう」の日に開いてください。あなたの30日分の相棒として書きました。

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この記事を書いた人

創業45年になる有限会社クリンシアの2代目代表。マットモップレンタル事業、ビルメンテナンス清掃事業、家庭用洗剤、次亜塩素酸水製造販売事業、ナノテックシステム導入支援事業、清掃用具関連販売事業、清掃業務に関するコンサルティング事業などをしています。 また飲食店事業としてテイクアウトカフェの運営も行っています。