手帳・ノート・エクセル管理からの引っ越し方法

当ページのリンクには広告が含まれている場合があります。
手帳・ノート・エクセル管理からの引っ越し方法

「記録を残そう」という話をすると、こう言う方がいます。「うちは大丈夫。手帳に書いてるし、エクセルの表もあるし、ノートも何冊かある」

すばらしい。ゼロの会社より、ずっと進んでいます。ただ、ひとつ質問させてください。その情報、いま何か所に散らばっていますか?

手帳、ノート3冊、エクセル5個、スマホのメモ、そして頭の中。……今日は、この「散らばり」を無理なく一か所に集める、引っ越しの話です。

散らばった記録の、3つの困りごと

あちこちに記録がある状態は、荷物が5軒の家に分かれて置いてあるようなものです。何が困るか。

困りごと1:探せない。「あれ、どこに書いたっけ」。手帳か、ノートか、エクセルか。探す時間のほうが、書いた時間より長くなります。

困りごと2:本人しか場所を知らない。散らばった記録の「地図」は、あなたの頭の中にしかありません。つまり、もしもの日には、記録はあっても誰も見つけられないのです。書いたのに伝わらない。これがいちばんもったいない。

困りごと3:どれが最新かわからない。去年の手帳とエクセルで値段が違う。どっちが今の値段? 本人ならわかりますが、他の人には判別不能です。

図解
図1:記録はあるのに、地図は頭の中。散らばった記録は、本人にしか使えません。

引っ越しの鉄則:「全部運ぼう」としない

さて、引っ越しです。ここで多くの人がつまずくのが、「よし、全部まとめて移すぞ」と意気込むこと。ノート3冊とエクセル5個を前に、初日で心が折れます。

実際の引っ越しを思い出してください。毎日使う茶碗や歯ブラシは真っ先に新居に運びますが、押し入れの奥の箱は、正直、後回しでも困りません。記録の引っ越しも同じです。

鉄則はこれだけ。「使ったものから運ぶ」。古い記録を開いた「その時」が、引っ越しの時です。エクセルの単価表を見ながら見積もりをした日に、その内容をひとことAIに話す。ノートの手順を確認した日に、その手順を話す。使った記録=生きている記録だけが、運ぶ価値のある荷物です。

これなら1回5分。しかも「いま使った情報」なので、記憶も新しく、話すのも簡単です。3か月もすると、よく使う情報はあらかた新居に揃い、旧居に残っているのは「実は使っていなかった情報」だけになります。それは、無理に運ばなくていい荷物です。

荷物の種類別・引っ越しのやり方

荷物のタイプごとに、具体的な運び方を書いておきます。

手帳・ノート(手書き):読み上げるのが一番早いです。ページを開いて、書いてあることを自分の言葉で話す。「ノートには◯◯って書いてあるけど、要するにこういうことね」と補足しながら話すと、ノートに書けなかった行間まで残せて、元のノートより良い記録になります。

エクセルの表:中身が「一覧」なら、貼り付けが早道です。表の内容をコピーして、AIとの会話に貼り付けて「これはうちの取引先一覧。整理して覚えて」と言えば取り込めます。計算に使っている表(見積もり計算など)はそのまま現役続行でOK。ただし「その表の使い方と置き場所」だけは説明書に残してください。表は残っても、使い方が頭の中では意味がないからです。

スマホのメモ:これも貼り付けでOK。メモは断片的なことが多いので、貼り付けたあとにAIの質問に2〜3個答えると、ちゃんとした記録に育ちます。

頭の中(最重要の荷物):これはこのブログでずっと書いてきた通り、日々の会話で少しずつ。頭の中は「使ったものから」の原則が一番効く場所です。今日話した判断、今日答えた質問が、今日の引っ越し荷物です。

イラスト
図2:手書きは読み上げ、エクセルは貼り付け、頭の中は日々のおしゃべりで。

引っ越し後の新居には、「検索」と「番人」がいる

一か所に集まると、何が変わるか。単に「まとまって安心」ではありません。新居には、旧居になかった設備が2つ付いています。

設備1:検索。「A社 締め日」と探せば一瞬で出てきます。手帳をパラパラめくる時間は、もう要りません。

設備2:番人(分身AI)。これが大きい。集まった記録をもとに、AIが質問に答えてくれます。あなたが探すまでもなく、従業員が「分身に聞く」で自己解決する。散らばっていた頃には考えられなかった働き方を、あなたの過去の記録が始めるのです。

つまりこの引っ越しは、荷物の整理ではなく、眠っていた記録を「働く記録」に変える作業なのです。

よくある質問

「何年分もの古いノートがあります。全部は無理です」――全部やらなくて大丈夫です。「使ったものから」の原則でいくと、古いノートの9割は、実はもう使っていない情報です。残り1割の「今も使うページ」だけ、開いたときに運んでください。古いノートそのものは、捨てずに取っておけばいい。あれは記録というより、あなたの歩みのアルバムです。

「エクセルの表が命なんですが、置き換えられるのですか」――置き換えません。計算表はエクセルが得意なので、現役続行してください。おまもりに残すのは「その表がどこにあって、どう使うのか」。道具は今のまま、道具の説明書だけ作る、という関係です。

「引っ越し中は、二重管理になりませんか」――なります。それでいいのです。移行期間の二重は自然なこと。「新しく覚えたことは新居へ、古い情報は使ったときに新居へ」を守っていれば、二重は自然に解消していきます。ある日、旧居を1週間開いていない自分に気づいたら、引っ越し完了です。

この記事のまとめ

・散らばった記録は、探せない・本人しか場所を知らない・どれが最新かわからない
・引っ越しの鉄則は「全部運ぼうとしない」。使ったものから、その日に運ぶ
・手書きは読み上げ、エクセルは貼り付け+使い方の説明、頭の中は日々の会話
・一か所に集まると「検索」と「分身AI」が付いて、眠っていた記録が働き出す

これまで書きためてきた手帳もノートもエクセルも、ぜんぶ財産です。あとは、散らばった財産を一つの金庫に集めるだけ。今日使った1枚から、引っ越しを始めてみてください。

会社のおまもり|AIと話すだけで、会社の取扱説明書ができる

くわしく見てみる

カード登録なしでお試しできます。月額1,480円(1日たった約50円)。

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

創業45年になる有限会社クリンシアの2代目代表。マットモップレンタル事業、ビルメンテナンス清掃事業、家庭用洗剤、次亜塩素酸水製造販売事業、ナノテックシステム導入支援事業、清掃用具関連販売事業、清掃業務に関するコンサルティング事業などをしています。 また飲食店事業としてテイクアウトカフェの運営も行っています。