介護のお仕事は、利用者さんの生活を支えるとても大切な役割です。
毎日たくさんの業務に追われる中で、施設さまから特によく聞こえてくるのが、
「食堂の清掃がいちばん大変なんです…」というお声です。
食堂清掃がつらい理由：食べこぼしは、すぐに掃除できない
食事の時間には、
- 食事介助
- 見守り・声かけ
- 誤嚥やむせ込みの対応
など、どうしても目の前のケアを優先しなければなりません。
そのため、どうしても食べこぼしが発生してしまいます。
食事が終わると、今度はすぐに
- 居室へのご案内
- トイレ介助
- 体位交換やおむつ交換
- ナースコール対応
と、本来の介護業務に戻らなければいけません。
その結果、食堂の床に落ちた食べこぼしは、
気づいたときには乾いて固くなっていることが多くなります。
乾いてカピカピになった汚れは、
モップでサッと拭くだけでは取れず、かなりの力と時間が必要です。
これが朝・昼・晩と1日3回、365日続くとなると、現場の負担はとても大きなものになります。
清掃スタッフ不在…実は「介護職員」が掃除まで頑張っている現場が多い
多くの介護施設では、清掃専門のスタッフや外部の清掃業者を入れず、
介護職員の方が清掃まで担当されているケースが少なくありません。
アンケートを取ると、介護のお仕事の中で
「本当は一番つらいと感じているのは…清掃です」
という声も多く聞かれます。
利用者さんのケアも、食堂清掃も、全部ひとりで抱えてしまう毎日は、
身体的な負担だけでなく、精神的な疲れにもつながります。
「ロボットは高そう…」というイメージは、本当でしょうか？
展示会などでロボットをご紹介していると、
- 「ロボットって何百万円もして、すごく高いんでしょう？」
- 「うちの施設では合わないしなぁ」
といったお声をいただくことがあります。
たしかに金額だけを見ると高く感じるかもしれません。
ですが、月額にしてみると、実は思っているよりもずっと現実的な費用です。
例えば、月5万円の清掃ロボットの場合、
1か月を30日とすると、
- 1日あたり約1,600〜1,700円程度
となります。
一方で、介護職員が食堂清掃にかけている時間は、
1〜2時間ほどというお話をよく伺います。
介護職員1人が1〜2時間清掃にかかると、
人件費は2,000円以上になるケースも少なくありません。
つまり、
清掃の部分をロボットに置き換えるだけで、人件費と負担をそのまま軽くできる可能性があるのです。
ロボットに任せることで、介護職員は「本来の仕事」に専念できる
清掃ロボットが食堂の床を自動で清掃してくれるようになると、
- 乾いた食べこぼしをゴシゴシこする時間がほとんどなくなる
- 食事の合間や夜間などにロボットがコツコツと清掃してくれる
- 職員の方は、居室でのケアや見守りに集中できる
といった良い変化が生まれます。
「清掃はロボットに、介護は人に」役割分担ができるようになります。
ロボットはあくまで現場を支えてくれるパートナーです。
介護の現場から「清掃」という重たい仕事を少しだけ肩代わりしてくれることで、
利用者さんと向き合う時間や、職員の心のゆとりを取り戻す手助けになります。
厚生労働省も求める「業務改善」に、清掃ロボットはぴったり
人材不足が続くなか、厚生労働省からも、
- どの業務を改善できるか
- どこで効率化できるか
といった業務改善の取り組みが求められています。
その中で、清掃のロボット化は、
- 導入効果が目で見てすぐ分かる
- 導入したその日から負担軽減を実感しやすい
- 複雑な操作が必要なく、職員の方にも分かりやすい
といった理由から、
最も導入しやすい業務改善のひとつとして注目されています。
まとめ：清掃ロボットは、介護現場にとって“やさしい味方”です
- 食堂清掃の負担が大きく、職員が疲弊している
- 乾いた食べこぼしの掃除に時間と労力がかかっている
- 清掃のために、本来の介護業務の時間が削られている
- 月5万円のロボットでも、1日あたりにすると2,000円未満
- 人件費と比較すると、むしろコストダウンになる場合もある
- 厚労省が求める「業務改善」の流れにも合っている
毎日続く食堂清掃の負担を、ロボットに少しだけ手伝ってもらうことで、
介護職員のみなさんが「介護」に集中できる環境をつくることができます。
「清掃はロボットに。介護は人に。」
そんな優しい現場づくりの一歩として、
清掃ロボットの導入を、ぜひ検討してみていただければ嬉しく思います。
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